マイナス財産・プラス財産の相続放棄

相続財産には被相続人が所有し、経済的な価値があるものすべてが対象です。
物品のような形にあるものだけでなく、物権・債権も含まれます。
土地などの不動産をはじめ、貴金属、預金・貯金、絵画、自動車などの動産・現金などの他、権利関係も積極財産に含まれます。
これに対して消極財産は連帯保証人となっている債務やローンの残務などは消極財産に該当します。
相続ではプラス財産である積極財産と、マイナス財産の消極財産の両方を承継することになります。
この相続財産で気をつけたい点はマイナス財産だけを放棄して、プラス財産のみを承継できないことです。
つまり、相続した財産の範囲でマイナスの財産である債務を支払い、その残りを承継することが限定承認です。
限定という言葉で受け継ぎたくない財産を選択できるように思えますが、そうではありません。
また、マイナス財産が多い時は相続できる財産が残っていない場合も多いのですが、債務の弁済もなくなります。
限定承認とは相続財産が不明な時や、マイナス財産を支払ってもプラスの財産が残る可能性がある時に選択する方法です。
これに対して、どうしてもマイナス財産を承継したくない時は相続放棄を選択します。
この相続放棄の注意点としては相続財産をプラス・マイナス含めて放棄となることです。
相続そのものを放棄したことになり、債務などを承継することもなく支払い義務も発生しません。
相続人ではなかったという扱いになります。

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